わが家は幽世の貸本屋さん -黒猫の親友と宝石の涙-
著:忍丸 / イラスト:六七質
- 夏織の幽世の始まりが明らかに―。怖いけどどこか憎めないあやかしたちの物語。
- 人でありながら幽世で貸本屋を営む夏織は、ある日、隣家の鬼女・お豊が出産間近なことを知る。
その姿に「生みの親」への思慕の念を抱いた夏織は育ての親・東雲との生活に不満を感じた自分に落ち込んでしまうが、それを見かねた黒猫であやかしの“にゃあ”からある提案を受ける。
「覚悟があるなら話してあげる。現し世であたしが知った、すべて」……それは夏織も初めて知る、母・秋穂と“にゃあ”の、ある約束の物語だった―!
- 目次
- 序章 橄欖石の涙、黒猫の見る夢
第一章 神遊びの庭で
第二章 貸本屋の恋愛事情
第三章 幽世のメリークリスマス
閑話 幸せの定義、幸せのありか
幕間 狐面の男はひとり酔いしれる
第四章 安達ヶ原の母子
終章 雪解けの日に
- 序章 橄欖石の涙、黒猫の見る夢
発売日:2020年6月20日 価格:770円(本体700円+税10%)