京都「無幻堂」でお別れを 大切な人形の魂を送る処

著:望月くらげ / イラスト:チェリ子

もしも大切な人形と言葉を交わすことができるなら――。京都を舞台に贈る、魂が宿った人形の最期を見届ける物語。
人々の感情が色で見える特異な体質のせいで人生に嫌気が差していた明日菜(あすな)は、ある日理不尽なリストラに遭ってしまう。
途方に暮れ、行きついた先で目にしたのは、「従業員急募」という張り紙。そこは、店主の柘植(つげ)と言葉を話す猫・詩(うた)が営む、魂が宿った人形の最期を見届ける「無幻堂(むげんどう)」というお店。

ひょんなことから「無幻堂」で働くことになった明日菜は、人形たちの感情を読み取り、怒りや悲しみを汲み取っていく。

行き場を失った人形たちの最期に寄り添う、儚くもあたたかいハートフル・ドール・ストーリー。
目次
  • 第一章 再就職先とわけあり古民家謎の店
    第二章 黒みつ団子と青い瞳のフランス人形
    第三章 トロッコ列車と置いていかれた雛人形
    第四章 祇園祭と腹話術人形のジロウちゃん
    閑話 思い出の贖罪と空に昇るマリオネット
    第五章 過ぎ去りし日との邂逅と晴れ渡る空が流す涙
    第六章 さよならと愛を知らないムーミーちゃん人形
    エピローグ 京の朝と新しい明日のはじまり
    番外編 流れゆく鴨川とぬいぐるみたちとのかくれんぼ

発売日:2024年1月19日 価格:792円(本体720円+税10%)

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