人を知るために本を読み込むバーテンダー、作品を読まれることを恐れるアマチュア作家、
同居する孫と娘の不仲に心を悩ませる老婦人……。
新宿の片隅にある看板猫のいるシェア型書店『フレール』を舞台に巻き起こる
“棚主”たちの物語。
本との出会い、そしてそこから始まる人の縁が、
抱えていた悩みや苦労を知らず知らずのうちに浄化していく――。
読めば本への想いで満たされるシェア型書店エンターテインメント!
シェア型書店〈frère(フレール)〉
新宿区出身、在住で街の案内できることが、棚主の条件。
街に長く住んでいる本好きの人たちが集まる。
フレールはフランス語で同志、兄弟、というような意味。
〈フレール〉のオーナー 桜井悠
飲食店コンサルタントだが、自身でも飲食店経営をしながら、
観光相談所や書店の運営などを手がける。
事務所を〈フレール〉の二階に構え、日頃から棚主や客とも積極的に関わって、
人の縁を繋ぐ手伝いをしている。