ことのは文庫×魔法のiらんど
「心に沁みる和風あやかしの世界」コンテスト準大賞受賞作!
人とあやかしの哀しくも美しい恋の物語。


隠世かくりよ
大妖怪・九尾の狐――鬼灯ほおずきの統べるあやかしだけの世界で生きるすいは、
その中でも特別な力を持つ金魚の姫
それ故、あやかしからも現世うつしよに住む人間からも狙われる翠は、
水面に映した〈現世〉の世界を覗き見ることを慰めに
護衛役の猫のあやかし・木蓮もくれんとともに息の詰まる日々を送っていた。

ある日、翠は迷い込んだ人間の亡者と出会い、
それがいつも覗き見ていた〈現世〉の青年・晴太せいたの祖母であったことから、
〈隠世〉も巻き込む騒動へと発展する――。

人間とあやかし。それぞれが強い想いを心に秘め、誰かを想う。
恋の物語がぎゅっと詰まった、大人のための恋愛奇譚!

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  • すい

    金魚のあやかし。
    あやかしの世界でも貴重な存在で人間に興味津々のお姫様。
    葡萄色の羽織に桜模様の赤い着物姿。
    幼顔でよく笑う。

  • 木蓮もくれん

    猫のあやかし。
    翠の護衛としていつも一緒にいる。
    金色の瞳、キリっとした目つき。
    人間の姿に化けている時でも、びっくりしたり動揺したりすると猫の耳や尻尾が出る。

  • 鬼灯ほおずき

    隠世を創った九尾の狐。
    かつて現世にいたあやかしを総括し、
    隠世へ移した。

  • 星野ほしの晴太せいた

    26歳。人間。営業マン。
    心優しく婚約者の夏菜を愛す。

  • 近藤こんどう夏菜なつな

    26歳。人間。介護福祉士。
    晴太とは小さい頃から
    結婚の約束をするほどの仲。

  • 甘くて苦しい恋心を軸に進むストーリーに、胸は締め付けられっぱなし。
    あやかしも人間も誰かを想う気持ちは同じで、どうか全員の想いが交わりますようにと祈るように読み進めました。
    自分の気持ちと真剣に向き合う物語、すごくよかったです。
    そして桜や真珠、金魚など、とにかく物語の中が色鮮やかで、情景を思い浮かべるだけでも楽しい作品でした。

    書店関係者

  • 人魚姫の童話を想起させるようなあやかしの物語で、翠と晴太、それぞれの想いの行方にドキドキし、ひとつひとつの展開から目が離せませんでした。
    今作で描かれるすべての恋が愛おしかったです。また物語後半の過去と現在が重なり合っていく展開も心を熱くさせてくれました。

    レビュアー

金魚姫と隠世の鬼灯

表紙
  • 著:フドワーリ野土香
  • 装画:七原しえ
  • 発売日:2024年5月20日
  • 価格:792円(本体720円+税10%)

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