東京とパリ、遠く離れていても
「香り」がふたりの想いと時間を結ぶ。

本編のその後は、東京とパリ、それぞれの場所で日常をおくっている茉莉と立葵。
大学に復帰し、研究と論文に追われる茉莉のもとに、パリで暮らす立葵から一通の封書が届く。
手紙に書かれていたのは謎めいた「要求」で……？
「香り」にまつわる謎もつめこんだ、書き下ろしストーリー。

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  真中まなか茉莉まつり

  調香師・真中一世の娘で大学院生。
  引っ込み思案で人づきあいが得意ではないが、
  Thé et Madeleineで立葵の仕事を手伝うことになる。

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  志野しの立葵たつき

  Thé et Madeleineの店主で、経歴不詳の調香師。
  物腰の柔らかな青年で、
  お客が求める香り、悩みや隠しごとを見抜く鋭さがある。

• 真中まなか一世いっせい

  茉莉の父で、Thé et Madeleineの元店主。
  業界では有名な調香師だったが、
  一年前に突然失踪し行方不明になっている。