大学の法学部に通う高槻ナラは、亡き祖父と同じ法律家を目指す現役女子大生。
神宮道を折れた路地にあるかつての祖父の法律事務所は改装され、探偵・春瀬壱弥が住む事務所となっていた。
ぐうたらで生活力のない壱弥を心配するナラは、彼の飄々とした姿に振り回される日々。
しかし、あるひとつの依頼をきっかけに、ナラは探偵助手として壱弥とともに京都の町を奔走することになるが─。
京都東山。
神宮道のそばでひっそり探偵事務所を営む春瀬壱弥は、ぐうたらなのに巷では評判のある探偵だ。
弁護士志望の女子大生・ナラは「あなたの失くしたもの、見つけます」と記された木札の掛かる探偵事務所で、
持ち込まれる“日常の謎”を壱弥とともに解決していくうちに、祖母について気になることを見つけて――
慌ただしい夏が過ぎ、秋も深まる京都東山。
神宮道のそばにひっそりと佇む探偵事務所で、弁護士志望の女子大生・ナラは、ぐうたら探偵・壱弥とともに秋をめぐる様々な謎をひとつずつ解き明かしていく。
ある日、亡き祖父の遺品である懐中時計を誤って壊してしまった彼女は、壱弥の紹介で街の小さな時計屋を訪ねることに。
しかし、そこに現れたのは壱弥の過去を知る人物で――。