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ことのは文庫

ことのは文庫

Movie

大学の法学部に通う高槻ナラは、亡き祖父と同じ法律家を目指す現役女子大生。
神宮道を折れた路地にあるかつての祖父の法律事務所は改装され、探偵・春瀬壱弥が住む事務所となっていた。
ぐうたらで生活力のない壱弥を心配するナラは、彼の飄々とした姿に振り回される日々。
しかし、あるひとつの依頼をきっかけに、ナラは探偵助手として壱弥とともに京都の町を奔走することになるが─。

京都東山。
神宮道のそばでひっそり探偵事務所を営む春瀬壱弥は、ぐうたらなのに巷では評判のある探偵だ。
弁護士志望の女子大生・ナラは「あなたの失くしたもの、見つけます」と記された木札の掛かる探偵事務所で、
持ち込まれる“日常の謎”を壱弥とともに解決していくうちに、祖母について気になることを見つけて――

慌ただしい夏が過ぎ、秋も深まる京都東山。
神宮道のそばにひっそりと佇む探偵事務所で、弁護士志望の女子大生・ナラは、ぐうたら探偵・壱弥とともに秋をめぐる様々な謎をひとつずつ解き明かしていく。
ある日、亡き祖父の遺品である懐中時計を誤って壊してしまった彼女は、壱弥の紹介で街の小さな時計屋を訪ねることに。
しかし、そこに現れたのは壱弥の過去を知る人物で――。

1神宮道
平安神宮から円山公園まで続く南北通りのひとつ。ここから西に折れた小路に、春瀬探偵事務所がある。
2五条坂
五条通の東端、大和大路通から清水道に至るまでの坂道。清水道の手前には大和路呉服店がある。
3平安神宮
明治二十八年、平安京の魅力を後世に伝えるべく、四海平安の祈りを込めて創建された。岡崎のシンボルでもある大鳥居は、神宮道を歩くナラたちを温かく見守っている。
4青蓮院門跡
粟田御所ともいわれる神宮道にある寺院。春瀬探偵事務所のすぐ近くにあって、壱弥はこの寺院の豊かな緑にいつも癒されている。
5南禅寺
京都五山の別格に置かれる日本の禅寺の最高位。幼少期を鹿ヶ谷ですごした春瀬兄弟にとっての思い出の場所でもある。
6清水寺
世界文化遺産のひとつで、西国三十三所観音霊場第十六札所。清水といえば、一番に思い浮かべる観光地である。

1平安神宮

明治二十八年、平安京の魅力を後世に伝えるべく、四海平安の祈りを込めて創建された。岡崎のシンボルでもある大鳥居は、神宮道を歩くナラたちを温かく見守っている。
2鴨川

京都市内の南北を流れる、長い歴史の中で京文化を育んできた一級河川。
3清水寺

世界文化遺産のひとつで、西国三十三所観音霊場第十六札所。清水といえば、一番に思い浮かべる観光地である。

1下鴨神社

賀茂別雷神社(上賀茂神社)とともに賀茂氏の氏神を祀る神社。京都最古の神社のひとつ。正式には賀茂御祖神社と称される。
2京都御所

平安京遷都から明治天皇が東京に移られるまでの歴代天皇の居所。現在の建物は江戸末期に造営したもの。
3平安神宮

明治二十八年、平安京の魅力を後世に伝えるべく、四海平安の祈りを込めて創建された。岡崎のシンボルでもある大鳥居は、神宮道を歩くナラたちを温かく見守っている。
4清水寺

世界文化遺産のひとつで、西国三十三所観音霊場第十六札所。清水といえば、一番に思い浮かべる観光地である。
5鴨川

京都市内の南北を流れる、長い歴史の中で京文化を育んできた一級河川。
6京都タワー

京都のランドマーク。海のない京都の街を照らす灯台をモチーフにしたと言われている。1964年、東京オリンピックが開催された年に完成。

  • 人の想いは、紡がれる―。ハートフルな物語はとても質が高く、京都の日常をそのまま切り取ったような描写や、ラストの主人公たちの心情など、とにかく「人の温度」を感じられる作品。

    伊吉書院 盛岡サンサ店 伊藤大樹

  • 京都、お着物、京都弁、イケメン、謎解きが好きな人にオススメ作品!
    2人のちょっぴり甘酸っぱい会話もくすぐったいです。

    文信堂書店 長岡店 實山美穂

  • 人の心に真摯に寄り添い、物事の本質とはいったい何なのかと考えることの大切さを教えてくれた作品。

    書を持って町へ出る読書会 石井藍子

  • まるで本当に京都を訪れているようで、いつまでも読んでいたい気分にさせてくれる。
    心が涼やかになるミステリーだ。

    書を持って町へ出る読書会 戸田ゆかり

  • 切なくも心温まる3つの短編で構成される本作。静かな残り火のような温かさが心地よかった。

    レビュアー 前川義之

  • 残りのページが少なくなっていくのを惜しみながら読んだ。
    自然体のままでカッコイイ、探偵・壱弥の魅力にハマる人は、私だけではないはずだ。

    書を持って町へ出る読書会/ブックハウスひらがき 福島明子

  • 謎を秘めた主計と壱弥の関係。次に続く余韻が感じられるのが良かったです。
    優しさの中にみえる切なさを感じることができる物語です。

    レビュアー 青木謙治

  • 謎解きをしながら、京都を散歩しているような気分になる。
    しかもその過程で、寺社仏閣に、万葉集、百人一首など京都にまつわるあれこれを知ることもできてしまう。
    これは、自分だけ楽しんでないで周りに教えないと。

    図書館関係者

  • 恋にまつわる謎と美しい京都の風景がとても魅惑的で、自分に画力があればファンアートを描きたい! と思うほど夢中で読みました。

    書店関係者

  • まるで西陣織の織物が縦糸と横糸が交わって作られるように、人のご縁の大切さを感じる作品。思わず心が、ウルッときました。

    レビュアー

  • なぜこんなに私が好きな場所なかり訪れるんだろう、というくらい好きなお寺や喫茶店が登場するので、場所を思い浮かべながら楽しく読みました。
    今作は秋深まる京都が舞台ですが、すぐにでも出かけたくなりますし、壱弥とナラ、二人のこれからも気になります。

    レビュアー

  • 前作よりもナラちゃんの気持ちに寄り添って読んでました。
    自分が大切に想う気持ちと、その大切な人の過去。秋という季節に相応しい謎解きになっていて、あらためて素晴らしい作品だと思いました。
    ナラちゃんと壱弥がいつまでも一緒に過ごせるといいな。

    書店関係者

神宮道西入ル 謎解き京都のエフェメラル 秋霖と黄金色の追憶

表紙
  • 著:泉坂光輝
  • 装画:くろのくろ
  • 発売日:2024年3月19日
  • 価格:803円(本体730円+税10%)

神宮道西入ル 謎解き京都のエフェメラル 夏惜しむ、よすがの花

表紙
  • 著:泉坂光輝
  • 装画:くろのくろ
  • 発売日:2022年10月20日
  • 価格:803円(本体730円+税10%)

神宮道西入ル 謎解き京都のエフェメラル

表紙
  • 著:泉坂光輝
  • 装画:くろのくろ
  • 発売日:2020年4月20日
  • 価格:770円(本体700円+税10%)

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