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ことのは文庫

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Movie

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大学の法学部に通う高槻ナラは、亡き祖父と同じ法律家を目指す現役女子大生。
神宮道を折れた路地にあるかつての祖父の法律事務所は改装され、探偵・春瀬壱弥が住む事務所となっていた。
ぐうたらで生活力のない壱弥を心配するナラは、彼の飄々とした姿に振り回される日々。
しかし、あるひとつの依頼をきっかけに、ナラは探偵助手として壱弥とともに京都の町を奔走することになるが─。

京都東山。
神宮道のそばでひっそり探偵事務所を営む春瀬壱弥は、ぐうたらなのに巷では評判のある探偵だ。
弁護士志望の女子大生・ナラは「あなたの失くしたもの、見つけます」と記された木札の掛かる探偵事務所で、
持ち込まれる“日常の謎”を壱弥とともに解決していくうちに、祖母について気になることを見つけて――

慌ただしい夏が過ぎ、秋も深まる京都東山。
神宮道のそばにひっそりと佇む探偵事務所で、弁護士志望の女子大生・ナラは、ぐうたら探偵・壱弥とともに秋をめぐる様々な謎をひとつずつ解き明かしていく。
ある日、亡き祖父の遺品である懐中時計を誤って壊してしまった彼女は、壱弥の紹介で街の小さな時計屋を訪ねることに。
しかし、そこに現れたのは壱弥の過去を知る人物で――。

「パティシエだった夫が遺したレシピを探してほしい」
「入手した三幅対の掛け軸が秘める図柄の謎を究明したい」

――冬景色の京都東山。神宮道のそばにひっそりと佇む探偵事務所で、探偵・春瀬壱弥と弁護士志望の女子大生・高槻ナラは、 今日も持ち込まれる"日常の謎"を紐解いていく。

ある日、北野天満宮を訪ねた二人は、偶然出会った婦人から「梅の匂い袋をくれた古い友人を捜したい」という話を聞き、 壱弥はそれを依頼として受けることにするが……。

主要登場人物

  • 春瀬はるせ 壱弥いちや
    ……

    ぐうたら探偵

  • 高槻たかつき ナラ
    ……

    法学部の現役女子大生&助手

  • 大和路やまとじ 主計かずえ
    ……

    五条坂にある呉服屋の息子

  • 春瀬はるせ 貴壱きいち
    ……

    壱弥の兄&消化器内科医

  • 高槻たかつき 匡一朗きょういちろう
    ……

    ナラの祖父で弁護士

『謎解き京都のエフェメラル』(第1巻)

「姫百合と葵のひめごと」

  • 大和路やまとじ 都子みやこ
    ……

    主計の母 呉服屋の女将

  • 安立あだち あおい
    ……

    ナラの友人 経済学部。依頼者

  • 安立あだち けい
    ……

    葵の兄で屋号は椿木屋

  • 花田はなだ 二葉ふたば
    ……

    葵の友人 法学部

  • 三枝さえぐさ
    ……

    二葉のバイト先の女将

  • 檀弓まゆみ いつき
    ……

    二葉の異母兄

「青い宝石と海辺のソネット」

  • 高槻たかつき 匡奈生まさなお
    ……

    ナラの父 検察官

  • 倭文しとり はじめ
    ……

    依頼者

  • 倭文しとり 七海子なみこ
    ……

    源の妻

  • 倭文しとり 優志ゆうし
    ……

    源の弟

「たまゆらと思い出の帰る場所」

  • 春瀬はるせ 貴依きえ
    ……

    貴壱の娘、8歳

  • 春瀬はるせ 律己りつき
    ……

    貴壱の息子、3歳

  • 藤原ふじわら 義久よしひさ
    ……

    玉響の飼い主。上代日本文学専門の元大学教授

  • 大江おおえ あかね
    ……

    藤原先生の娘 茶道教室の先生

  • 立花たちばな
    ……

    藤原先生の友人

  • 玉響たまゆら
    ……

    黒猫

『夏惜しむ、よすがの花』(第2巻)

「真夏の雪融け」

  • 常盤ときわ 美咲みさき
    ……

    高校生

  • 常盤ときわ すず
    ……

    美咲の祖母

  • 常盤ときわ 美雪みゆき
    ……

    美咲の母(故人)

  • 吉野よしの あさひ
    ……

    壱弥の高校時代の後輩

「唐草と囚われの花」

  • 大和路やまとじ 都子みやこ
    ……

    主計の母。呉服屋の女将

  • 宗田そうだ かなめ
    ……

    京都府警。生活安全部人身安全対策課警部

  • 因幡いなば 菊花きっか
    ……

    因幡商社の令嬢

  • 因幡いなば 千代ちよ
    ……

    菊花の母

  • 大宮おおみや ひろ
    ……

    菊花の婚約者

  • 清原きよはら 夕香ゆうか
    ……

    主計の大学時代の先輩

「紫の縁」

  • 高槻たかつき 匡奈生まさなお
    ……

    ナラの父。検察官

  • 高槻たかつき 祥乃さちの
    ……

    ナラの母。元パラリーガルで今は専業主婦

  • 星名ほしな ゆかり
    ……

    ナラの祖母にあたる人

  • 相川あいかわ 露子つゆこ
    ……

    紫の妹

『秋霖と黄金色の追憶』(第3巻)

「露結ぶ花の下で」

  • 楠木くすのき のぞむ
    ……

    主計の中学からの先輩。書家

  • 楠木くすのき 栞那かんな
    ……

    望の妻。依頼者

  • 清原きよはら 夕香ゆうか
    ……

    主計の大学時代の先輩

  • 楠木くすのき 大成たいせい
    ……

    望の父。能書家

「錦秋に染まる」

  • 安立あだち あおい
    ……

    ナラの友人。経済学部

  • 入内島いなじま あき
    ……

    神奈川県在住の内科医。相談者

  • 春瀬はるせ 梨依子りえこ
    ……

    貴壱の妻

  • 春瀬はるせ 貴依きえ
    ……

    貴壱の娘、8歳

「琥珀と彼女の機械式時計」

  • 玄野くろの 小夜さよ
    ……

    脳腫瘍を患う女性

  • 玄野くろの 佳矢かや
    ……

    小夜の母

  • 鳴海なるみ
    ……

    ナラの友人

『冬夜に冴ゆる心星』(第4巻)

「聖夜と心のレシピノート」

  • 高槻たかつき 祥乃さちの
    ……

    ナラの母。元パラリーガルで今は専業主婦

  • 芳村よしむら そよ
    ……

    祥乃の友人。依頼者

  • 芳村よしむら 里菜りな
    ……

    そよ子の娘

  • 芳村よしむら 怜司れいじ
    ……

    そよ子の夫。パティシエ

  • 梓川あずさがわ 麻琴まこと
    ……

    壱弥の友人

  • 椹木さわらぎ 篤志あつし
    ……

    壱弥の元上司。脳神経外科准教授

「雪中の恋」

  • 大和路やまとじ 都子みやこ
    ……

    主計の母。呉服屋の女将

  • 紗和さわ
    フェルカー
    ……

    主計の姉。オーストリア在住

  • ベルンハルト
    フェルカー
    ……

    紗和の夫。依頼者

  • 鳴海なるみ 晴太せいた
    ……

    ナラの友人。文学部

  • 今泉いまいずみ 直優なおひろ
    ……

    日本美術史専門の教授

  • 池田いけだ 雪世ゆきよ
    ……

    着物の図案家

  • 池田いけだ 理雪ただゆき
    ……

    雪世の弟

  • 池田いけだ 景雪けいせつ
    ……

    明治から昭和初期に活躍した絵師

「梅花と香る北極星」

  • 雨森あめのもり 芙美ふみ
    ……

    春瀬兄弟の伯母

  • 雨森あめのもり 勇吾ゆうご
    ……

    春瀬兄弟の伯父

  • 樋口ひぐち 咲子さきこ
    ……

    依頼者

  • 春日井かずがい 綺子あやこ
    ……

    咲子の友人

  • 永谷ながたに きみ
    ……

    綺子の世話役

  • 深山みやま りゅう
    ……

    弁護士

  • 町田まちだ 幸大こうだい
    ……

    壱弥の先輩医師

1神宮道
平安神宮から円山公園まで続く南北通りのひとつ。ここから西に折れた小路に、春瀬探偵事務所がある。
2五条坂
五条通の東端、大和大路通から清水道に至るまでの坂道。清水道の手前には大和路呉服店がある。
3平安神宮
明治二十八年、平安京の魅力を後世に伝えるべく、四海平安の祈りを込めて創建された。岡崎のシンボルでもある大鳥居は、神宮道を歩くナラたちを温かく見守っている。
4青蓮院門跡
粟田御所ともいわれる神宮道にある寺院。春瀬探偵事務所のすぐ近くにあって、壱弥はこの寺院の豊かな緑にいつも癒されている。
5南禅寺
京都五山の別格に置かれる日本の禅寺の最高位。幼少期を鹿ヶ谷ですごした春瀬兄弟にとっての思い出の場所でもある。
6清水寺
世界文化遺産のひとつで、西国三十三所観音霊場第十六札所。清水といえば、一番に思い浮かべる観光地である。

1平安神宮

明治二十八年、平安京の魅力を後世に伝えるべく、四海平安の祈りを込めて創建された。岡崎のシンボルでもある大鳥居は、神宮道を歩くナラたちを温かく見守っている。
2鴨川

京都市内の南北を流れる、長い歴史の中で京文化を育んできた一級河川。
3清水寺

世界文化遺産のひとつで、西国三十三所観音霊場第十六札所。清水といえば、一番に思い浮かべる観光地である。

1下鴨神社

賀茂別雷神社(上賀茂神社)とともに賀茂氏の氏神を祀る神社。京都最古の神社のひとつ。正式には賀茂御祖神社と称される。
2京都御所

平安京遷都から明治天皇が東京に移られるまでの歴代天皇の居所。現在の建物は江戸末期に造営したもの。
3平安神宮

明治二十八年、平安京の魅力を後世に伝えるべく、四海平安の祈りを込めて創建された。岡崎のシンボルでもある大鳥居は、神宮道を歩くナラたちを温かく見守っている。
4清水寺

世界文化遺産のひとつで、西国三十三所観音霊場第十六札所。清水といえば、一番に思い浮かべる観光地である。
5鴨川

京都市内の南北を流れる、長い歴史の中で京文化を育んできた一級河川。
6京都タワー

京都のランドマーク。海のない京都の街を照らす灯台をモチーフにしたと言われている。1964年、東京オリンピックが開催された年に完成。

  • 人の想いは、紡がれる―。ハートフルな物語はとても質が高く、京都の日常をそのまま切り取ったような描写や、ラストの主人公たちの心情など、とにかく「人の温度」を感じられる作品。

    伊吉書院 盛岡サンサ店 伊藤大樹

  • 京都、お着物、京都弁、イケメン、謎解きが好きな人にオススメ作品!
    2人のちょっぴり甘酸っぱい会話もくすぐったいです。

    文信堂書店 長岡店 實山美穂

  • 人の心に真摯に寄り添い、物事の本質とはいったい何なのかと考えることの大切さを教えてくれた作品。

    書を持って町へ出る読書会 石井藍子

  • まるで本当に京都を訪れているようで、いつまでも読んでいたい気分にさせてくれる。
    心が涼やかになるミステリーだ。

    書を持って町へ出る読書会 戸田ゆかり

  • 切なくも心温まる3つの短編で構成される本作。静かな残り火のような温かさが心地よかった。

    レビュアー 前川義之

  • 残りのページが少なくなっていくのを惜しみながら読んだ。
    自然体のままでカッコイイ、探偵・壱弥の魅力にハマる人は、私だけではないはずだ。

    書を持って町へ出る読書会/ブックハウスひらがき 福島明子

  • 謎を秘めた主計と壱弥の関係。次に続く余韻が感じられるのが良かったです。
    優しさの中にみえる切なさを感じることができる物語です。

    レビュアー 青木謙治

  • 謎解きをしながら、京都を散歩しているような気分になる。
    しかもその過程で、寺社仏閣に、万葉集、百人一首など京都にまつわるあれこれを知ることもできてしまう。
    これは、自分だけ楽しんでないで周りに教えないと。

    図書館関係者

  • 恋にまつわる謎と美しい京都の風景がとても魅惑的で、自分に画力があればファンアートを描きたい! と思うほど夢中で読みました。

    書店関係者

  • まるで西陣織の織物が縦糸と横糸が交わって作られるように、人のご縁の大切さを感じる作品。思わず心が、ウルッときました。

    レビュアー

  • なぜこんなに私が好きな場所なかり訪れるんだろう、というくらい好きなお寺や喫茶店が登場するので、場所を思い浮かべながら楽しく読みました。
    今作は秋深まる京都が舞台ですが、すぐにでも出かけたくなりますし、壱弥とナラ、二人のこれからも気になります。

    レビュアー

  • 前作よりもナラちゃんの気持ちに寄り添って読んでました。
    自分が大切に想う気持ちと、その大切な人の過去。秋という季節に相応しい謎解きになっていて、あらためて素晴らしい作品だと思いました。
    ナラちゃんと壱弥がいつまでも一緒に過ごせるといいな。

    書店関係者

  • 消えたレシピ、百年前の掛け軸。謎を解く中で、壱弥は自分の心の痛みを押し切ってまで人の心を助けていく。それを目の当たりにしてナラは思わず……。底冷えする冬から春へと向かう京都での、人がより大切に思えてくる物語。

    レビュアー

  • 京都に住んでいたことがあるので、通りの名前や観光地までの道のりを思い浮かべながら一緒に歩いているような気持ちになれる大好きなシリーズ。今回は北野天満宮と梅でこの時期にぴったりな装丁だ。この本を持って京都を巡るものも楽しいだろう。

    レビュアー

  • 京都が舞台のぐうたら探偵と女子大生の、人の心に寄り添う物語の第4巻。今回も依頼者の心を救うために奔走する壱弥たちが、読者の心も優しくて温かい感情にさせてくれます。
    前回と同様に、彼ら自身もテーマとなっており、本当の意味でのゼロからのスタートの予感で、更にこのシリーズを好きになる!

    レビュアー

  • 「私、壱弥さんのことが好きです」
    ああ、ついにナラちゃんが思いを伝えた。壱弥の人間性や過去を知り伝えずにはいられなかった好きだという想いが溢れた瞬間だった。果たして壱弥はどう答えるのだろうか。

    京都を舞台にした謎解きシリーズ第4弾。
    京都に住んでいたことがあるので、通りの名前や観光地までの道のりを思い浮かべながら一緒に歩いているような気持ちになれる大好きなシリーズ。登場するお店はここだろうなと推測し懐かしい味を思い出した。
    今までのシリーズも装丁が素敵だが、今回は北野天満宮と梅でこの時期にぴったりな装丁だ。この本を持って京都を巡るものも楽しいだろう。移動手段などもきっと参考になるはずだ。このシリーズの聖地巡礼マップも欲しいところだ。

    レビュアー

  • 冬の京都の情景を思い浮かべながらの日常の謎解き。
    ナラちゃんがついに壱弥さんに気持ちを告げるのです。それに対しての壱弥さんの返答にドキドキしました。
    その時々のエフェメラルな情景、感情を丁寧に描かれるお話だから、この壱弥さんの気持ちを語っているのは、ものすごく誠実な言葉だと思いました。
    ナラちゃんの心境を読み取って、さっと気づかいできる主計さんは優しいです。主計さんの恋心も実って欲しいのですが……。
    過去と向き合った壱弥さん。読んでいる方も胸のつかえがおりた気分です。ナラちゃんがいてくれたこそ、ですね。そんな壱弥さんはいつまでもナラちゃんの心星であって欲しいです。

    書店関係者

神宮道西入ル 謎解き京都のエフェメラル 冬夜に冴ゆる心星

表紙
  • 著:泉坂光輝
  • 装画:くろのくろ
  • 発売日:2025年3月21日
  • 価格:803円(本体730円+税10%)

神宮道西入ル 謎解き京都のエフェメラル 秋霖と黄金色の追憶

表紙
  • 著:泉坂光輝
  • 装画:くろのくろ
  • 発売日:2024年3月19日
  • 価格:803円(本体730円+税10%)

神宮道西入ル 謎解き京都のエフェメラル 夏惜しむ、よすがの花

表紙
  • 著:泉坂光輝
  • 装画:くろのくろ
  • 発売日:2022年10月20日
  • 価格:803円(本体730円+税10%)

神宮道西入ル 謎解き京都のエフェメラル

表紙
  • 著:泉坂光輝
  • 装画:くろのくろ
  • 発売日:2020年4月20日
  • 価格:770円(本体700円+税10%)

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