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妖しいご縁がありまして

妖しいご縁がありまして

ことのは文庫

ことのは文庫

あらすじ

妖しいご縁がありまして 常夜の里と兄弟の絆

 町の記憶を取り戻したものの黒幕が分からない八重子たち。
ある日、鈴ノ守神社の先で記憶をなくした少女・花純(かすみ)と出会った八重子は、
記憶を失った事情が自分に似ていたことから縁さまや望さまを問いただすも
2人の神様は知らないという。
「記憶を失くした女の子」の存在は

八重子にあの冬の日の事件を思い出させるが、果たしてその正体は――?

二紫名と八重子。能登のあやかしと人間の心の交流を描く、
それぞれにかけられた愛情とそれに応えるための優しい記憶の物語。

妖しいご縁がありまして 常夜の里と兄弟の絆

  • ストーリーは
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    祖母との記憶を取り戻し、平穏な高校生活を送る八重子に新たなトラブルが降りかかる。
    どうやら学校や商店街の人々から何か大切な記憶が失われているようなのだ。

    自分以外の皆に何かが起きている!?

    不安にかられる八重子のもとに白狐の二紫名が再び現れる。
    なにやら鈴ノ守神社の神様、縁さまから町で起きている怪異について相談があるようで――。
    失くした記憶を求めて、視えるJKと白狐が幻想的な能登をひた走る!

    ちょっと不思議な記憶と妖の物語、謎解き要素満載の第2弾!

  • 妖しいご縁がありまして お狐さまと記憶の欠片

  • ストーリーは
    こちら

     ある夏祭りの夜、祖母の言いつけを守らなかった八重子(やえこ)は、
    田舎町で過ごした数年間の記憶をなくしてしまう……。
    時は過ぎ、祖母の死をきっかけに再び田舎町で暮らすこととなった八重子は
    そこに突然現れた男に失礼な言葉をかけられる。

    「おまえ、面白いものをなくしているな」

    二紫名(にしな)と名乗るこの男、
    どうやら八重子のなくした記憶について何か知っているようで──!?

    失った祖母との記憶を巡り、女子高生と妖狐が金沢を舞台に贈る記憶の物語。

  • PV

    妖しいご縁がありまして 常夜の里と兄弟の絆

    妖しいご縁がありまして わがまま神様とあの日の約束

    キャラクター

    円技八重子

    円技つぶらぎ八重子やえこ

    都会育ちの女子高生。
    当初は少し冷たいリアリストだったが、大好きな祖母との記憶を取り戻したことで本来の友達想いで優しい性格を取り戻した。
    妖(あやかし)が視えるため、怪異に巻き込まれ易いが、その度に二紫名に助けられながらも難題を解決する。

    二紫名

    二紫名にしな

    鈴ノ守神社の神使の白狐。土地神である縁(ゆかり)さまの門下。
    普段は色白でキリリとした切れ長の群青色の瞳を持つ青年の姿している。
    八重子の記憶探しを手伝う。八重子に対して少しイジワルだがその理由は……?

    クロウ

    クロウ(烏天狗)

    烏天狗。普段を真っ黒な着物を纏う黒髪の青年の姿をしている。
    八重子に勝手に好意を寄せており、二紫名をなぜかライバル視している。

    みどり&あお

    みどり&あお(狛犬)

    無邪気で双子のようにそっくりな妖。
    普段は小さな女の子の姿をしているが、その正体は鈴ノ守神社の狛犬。
    瞳の色の違いでみどり(緑色)とあお(青色)と呼ばれている。

    涼森昴

    涼森すずもりすばる

    八重子の幼馴染。耳にかかる長さに切りそろえられた、サラサラな黒髪の男の子。
    大人しい性格で目立たないが、実は地元でも有名な鈴ノ守神社の跡取り。

    堺小町

    さかい小町こまち

    八重子の幼馴染。金髪に近い茶髪の派手目ギャルだが、実は料理上手で家庭科も大好きな女子力高めな女の子。
    転校してきた八重子へ最初に声をかけてきて以来の親友。

    縁

    ゆかり

    鈴ノ守神社の主祭神。着物姿の美少年の外見をしている。
    イタズラ好きでわがままという困った性格だが、神さまらしく八重子たちを見つめる瞳はどこまでも優しい。

    書き下ろしSS

    妖しいご縁がありまして 常夜の里と兄弟の絆

    書き下ろし
    ショートストーリー
    『夏の忘れ物』

    「このひしゃげた茶色い物体はなんだ?」
     手の中の画用紙が一枚なくなっているのを、男のその発言で気づく。横を向くと、隣に立つ彼が、難しい顔で私の持ってきた画用紙を見つめていた。
    「ちょ、ちょっと、返してよっ!」
     身長差があるのですんなりとは届かない。彼の薄紫の上品な着物の袖をぐいっと引っ張り、やっとのことで奪還……――と思いきや。
    「あ!」
     彼の手を離れた画用紙は無常にも、赤く色づいた葉の絨毯の上に落ちてしまった。

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    人物相関図

    人物相関図

    レビュー

    妖しいご縁がありまして 常夜の里と兄弟の絆

    • いつもの登場人物が次から次へと登場し、ひとりまだ?
       なんてもう八重ちゃん目線になり、最初からワクワク感でいっぱい。
      器用でなくていい、不器用でもいい、隣の誰かを、
      周りのひとたちを一層大事にしたいと思える作品だった。

      未来屋書店 ボンベルタ成田店
      森川由香 様


    • 大切な人の知らなかった記憶に触れることに心が締め付けられ、
      まさかの展開にハラハラしました。
      誰しも思い通りにいくことばかりではないからこそ、
      「後悔は尊い。ここから始めればいい」。
      この言葉がとても印象的でした。

      レビュアー あおい 様

    妖しいご縁がありまして お狐さまと記憶の欠片

  • レビューはこちら

    • 「記憶」という人が「個」として在る根本を扱いながらも、
      相棒である妖や高みにある存在の神とのやり取りが面白可笑しく描かれており、ほっこりします。
      記憶を扱う難しさの合間にも適度にニヤニヤする展開が挟まれており、引き込まれていきました。

      書店関係者


    • 視える力を持つ八重子がイケメン白狐とともに奮起するあやかし恋愛ファンタジー。
      恋愛色も強くトキメキ増量。
      金沢原産のブランド芋を使った和菓子など土地を活かした描写も魅力の一つ。
      素敵な展開が続く予感を孕んだミステリ要素ありの第2弾です。

      書店関係者

  • 表紙

    妖しいご縁がありまして
    常夜の里と兄弟の絆

    • 著:汐月詩
    • イラスト:紅木春
    • 発売日:2023年4月20日
    • 価格:792円(本体720円+税10%)
    表紙

    妖しいご縁がありまして
    わがまま神様とあの日の約束

    • 著:汐月詩
    • イラスト:紅木春
    • 発売日:2021年12月20日
    • 価格:770円(本体700円+税10%)
    表紙

    妖しいご縁がありまして
    お狐さまと記憶の欠片

    • 著:汐月詩
    • イラスト:紅木春
    • 発売日:2020年10月20日
    • 価格:759円(本体690円+税10%)

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