周りから浮かないように振る舞う高校一年生の遠藤彩(えんどう・あや)と石垣渉(いしがき・わたる)は、
クラス内でも人気の存在だが、お互いに対して苦手意識を持っていた。
ある日、彩は渉が同性の恋人に振られたことを知る。
「……気持ち悪いって思うだろ」
「思わないよ。誰に恋しようと、そんなの自由じゃん」
秘密を知られて動揺する渉にそう告げた彩にも、実はある秘密があった。
そんな二人が、高校生活初の文化祭で、クラス担任からいきなり指名され、
「文化祭名物《伝説の富士宮やきそば屋》」のリーダーを任されることに!?
「どうしてリーダーに選んだんですか?」
「選ばない理由がなかったからだよ」
人を食ったような発言をした担任の高井戸先生は、どうやら何かを企んでいるようで――。
丸井とまと先生コメント
この度は素敵な機会に恵まれて、まかろんKさんに六人を描いていただきました。
一人ひとりが魅力的なキャラクターデザインを見せていただき、彼らへの愛おしさがより増しました。
特に佐々倉と沖島を拝見して、会話が思い浮かびます!と
担当さんにお伝えしたところ、SS執筆の提案をしていただきました。
表情をあまり変えない佐々倉を崩した沖島のある一言のシーンは書いていて楽しかったです。
まかろんKさんと担当さんのおかげでうまれた甘酸っぱいSSを、皆様にも楽しんでいただけたら幸いです!
まかろんK先生コメント
「これぞ青春」な作品のカバーイラストを担当させていただけて、嬉しい気持ちが一番でした。
そして自分自身、学生時代に文化祭実行委員として奮闘していた記憶が作品を通して鮮明に蘇り、
まるで一緒になって文化祭準備をしているかのような興奮の中、カバーイラストを描かせていただきました。
この年頃の学生たちが抱える心の葛藤もリアルに描かれていて、
読み進めていくうちに気がついたら頭の中で登場人物全員の人物像が出来上がってしまい、
絵に起こさずにはいられませんでした。
思わず描きたくなってしまう作品、そんな作品に出逢えたことに心から感謝です。