『吉祥寺たい焼き屋の謎』

 日曜はアルバイトへ行く。
 吉祥寺駅の南口から井の頭公園のある方面に歩き、七井橋通りの脇道へと抜ける。そこからしばらく進むと、涼しげなガラス扉をもつ店先が見えてくる。
 木蓮陶房(もくれんとうぼう)。
 金継ぎ職人でもある店主が営む陶磁器店だ。
 木目調で統一された温かみのある店内では、主に食器を販売している。売り物はどれも陶芸作家が手がけた一品もの。店主が目利きし、直接仕入れをして、自信をもって勧められるうつわばかりだという。
「麻冬さん、おかえりなさい」
 午前の仕事のあと。正午過ぎに店に戻ると、カウンターに立つ清乃さんが微笑んだ。
 薄紫のシフォンブラウスがゆったりと波打つ。お客さんを迎える仕事だから、清潔感のある格好を心がけているそうだ。落ち着いた装いは、背の高い清乃さんによく似合っていて、生来の美貌をさらに引き立てている。
 一度見たら忘れられない造作をもつ人だ。
 たとえるなら、山の頂から眺める雲海や、庭園に咲く高貴な花のような美しさ。視界におさめるだけで、心が洗われて幸せな気分になれる。
 とはいえ、ひとは外見がすべてではない。むしろ外見だけなら近づきがたいとすら思っていたけど、一緒に過ごすうちに清乃さんには意外と愛嬌があり、支えがいのある人物だとも思うようになった。
 この人の隣で、わたしにできることを目一杯したくて、木蓮陶房で働いている。
「きょうはお弁当ですか?」
「はい、休憩スペース借りますね。あと、これも食べたくて!」
 ビニール袋の中から紙袋をとりだす。空腹を感じながら商店街を歩いていたら、チキン南蛮弁当だけでは物足りない気がして、つい財布の紐が緩んだ。
 清乃さんは紙袋に印刷されたロゴにも見覚えがあるようだ。口元が自然とほころぶ。
「ハーモニカ横丁のたい焼きですね」
 たい焼きは、焼きたてが一番美味しい。食べ歩きもいいけれど、どうせなら誰かと並んで食べたい。そう思い至って、木蓮陶房まで持ち帰ってきた。
「清乃さんの分もありますよ。よかったら食べてください」
「ありがとうございます。あの……餡子が好きなんです」
「そうかと思いまして、六匹入ってるお得なセットにしたんです」
 紙袋から一匹、羽根つきのたい焼きを取り出す。
 これを買うために、吉祥寺駅の北口に広がるアーケード商店街まで足を伸ばした。
 誘惑の多い一角だ。売り切れ必至の吉祥寺揚げや、一日三千個売れるメンチカツなど、看板メニューを店先に並べる店舗も多い。加えて日曜日ともなれば街の活気は平日の倍以上で、人波の間を縫って進まなければいけなかった。
 ランチどきの混雑の余波もあり、たい焼き屋の前にも行列ができていた。
「なんとこれ、期間限定なんですって! つぶ餡、白餡、カスタード、紫いも餡、小倉餡、うぐいす餡の六種類が入って、千三百八十円のセット! たい焼き屋さんの全メニューがお得に食べれる限定セットなんですよ。最近、テレビでも紹介されて大人気だそうで」
「たい焼き六匹に……お弁当もありますよね?」
「清乃さんが三匹もらってくれるなら、たったの三匹だけですから! ぺろりと食べちゃいます!」
 嬉々として胸を叩く。と、清乃さんは困ったように眉尻を下げた。
「お気持ちは嬉しいですけど、私は二匹でもいいですか?」
「遠慮してません? シェアする前提で買ったので、清乃さんが食べたいだけもっていってくださいって」
「いえ。私もこれからお昼をいただくので、たい焼き三匹はちょっと」
 清乃さんと食の好みは似ているけど、分量については意見が食い違うことが多い。
 わたしはたくさん食べる派閥。お弁当ひとつではボリューム不足を感じるので、コンビニやテイクアウト専門店で買い足しをすることもある。
 一方、清乃さんは普段は必要な量だけ食べる派閥のようだ。
「じゃあ、せめて好きな餡を選んでくださいね」
「では、うぐいす餡と粒餡をいただきますね」
 清乃さんがうっすらと目を細める。その横顔には、蕾がほころぶような可憐な笑みが浮かんでいた。
 このひとが笑うと、落ち着いた色の店内もぱっと明るくなるような気がする。清乃さんの良い顔を引き出せたと思うと、たい焼きを買った自分の行いを褒めたくもなる。単なる思いつきだったけど、なかなかにファインプレーだった。
 それから、きょうは客足も落ち着いているので、ふたりで昼食をとることになった。
 工房の隅にあるテーブルを借りて、お弁当とたい焼きを食べる。
 清乃さんが淹れてくれた緑茶を飲みながら、お茶請け話は何がいいかと考えていたら、ふと、商店街での出来事を思い出した。
「そうだ。たい焼き屋の行列に並んているとき、ふしぎな人を見かけたんですよ」
「ふしぎな人……ですか?」
「わたしのひとつ前に並んでいた男性客のことなんですけど。カスタード入りたい焼きを四匹注文して、合計金額の八百四十円を、すべて十円玉で払っていたんです」
「お財布の中から、十円玉を八十四枚取り出した――ということですよね?」
「正確には、お財布じゃなくて巾着袋から出してましたね。でも、それだけなら、疑問に思うこともなかったんですけど……」
「それだけではないと?」
「はい。店頭でお会計をしていた店長さんも、嬉々として受け取っていましたし」
「たい焼きを購入して、滞りなく金銭授受を終えた。では、ふしぎなことというのはその後に?」
「そうなんです! そのお客さん、焼き上がったたい焼きの入った袋を受け取る前に、漆塗りの重箱を店長さんに渡していたんです」
「漆塗りの重箱……ですか」
「ただ、重箱を受け取った店長さんも、慣れた様子で受け取っていまして。『すまねえなあ』って笑いながら、茶封筒をたい焼きの袋に入れていたんですよね」
 その後、男性客はたい焼きの入った袋を受け取って街の雑踏へ去っていった。
 ありきたりな日常の一幕だと片付けるには、すこしだけ違和感がある。
「あの重箱、何が入ってたのかな?」
 磨き込まれた二段重だった。朱漆(あかうるし)で塗られた側面は品のいいツヤを放っており、蓋には白兎が描かれていた。
 時は十一月。肌寒い日は続くものの、お正月は一ヶ月以上も先の行事だ。
「そういえば、お正月のお節料理をしまう重箱も、生活に根付いた漆器かもしれませんね」
「身近ではありますけど、たい焼き屋の店頭で見かけたのは、やっぱり謎めいてるなあって。秘密の取引っぽかったし……?」
「それは仰る通りですが、箱の中身を考えれば自然なやりとりかと思いますよ」
「もしかして清乃さん。中身が何か見当がついたんですか?」
「はい。麻冬さんのお話を伺っているうちに、おおよそ。いくつか可能性が思い浮かびましたが、ひとつに絞れました」
「ええっ。いつの間に!?」
 清乃さんには、名探偵じみた特技がある。人づてに話を聞いただけで、どんな不可解な謎でも紐解いてしまうのだ。
 手仕事を生業とする職人であり、明敏な頭脳の持ち主。
 そんなひとだから、尊敬している。
「ひとつ、確認しておきたいことがあります。麻冬さんがたい焼き屋さんを尋ねたとき、店頭は行列ができるほど混雑していたんですよね?」
「うーん……かなり混雑してましたね。列の最後尾に並んでから、会計まで十五分は待ったかな。たい焼き6匹セットが好評みたいで、わたしの背後にも十人以上はお客さんは並んでました」
 調理スペースには、店長さん以外にスタッフは居なかった。いわゆるワンオペ体制だ。たい焼き機を使っての調理から会計と袋詰めまで、店長ひとりでこなしていたのだ。見るからに激務で、すこし気の毒なくらいだった。
「やはりそうですか。それなら、箱の中身は明らかですね」
「で、清乃さん。箱の中身は? 教えてください!」
「せっかくなのでもうすこしだけ、勿体ぶってもいいですか? 麻冬さんになら、見当がつくはずですから」
 そう言われてしまうと、街角で出会った謎に挑戦しなければいけない気がしてくる。
 昼時のたい焼き屋に、謎の男性客が持ち込んだ朱塗りの重箱。吉祥寺たい焼き屋の謎とでも名づけようか。
 腕組みをしたまま考え込む。……が、何も思いつかない。
 すがるように清乃さんを仰ぐと、気遣わしげな視線が返ってきた。
「ヒントをひとつ。重箱の中身は、もらって助かるものですね。店頭が混雑していたのであれば、尚更ありがたく感じたはずです」
「もらって助かるもの……。そっか、わかりましたよ」
 なんだ、簡単だ。時計に注目すれば、おのずと答えにも辿り着ける。
「あの男性客、じつはお弁当屋さんだったんじゃないですか? 重箱の中にはきっとお昼ご飯が入っていたんですよ。例えば……カツ丼とか!」
「可能性は否定しきれませんね……。しかしながら、店が混雑している時間帯にお弁当の受け取りを頼むのは、不自然ではありませんか?」
「言われてみればそうかも……。商店街ってお昼時はいつも混雑してるから、食事の時間はズラしてそうですよね」
「ええ。事前に配達の手配していたのなら、客足の少ない時間帯を指定するはずです」
「ううーん。良い線いってると思ったんだけどなあ。たい焼き屋の店長さん、重箱を渡された時にちょっと重たそうにしてたんですよね。受け取ってすぐ、カウンターに置いてしまって。てっきり空腹のまま働いてたんじゃないかなって」
 とはいえ、清乃さんのおかげで糸口はつかめてきた。
 条件は、混雑時にもらって嬉しく、重量のあるもの。
 可能性があるとすれば……。
「じゃあ、たい焼きの材料って説はどうですか? あのお客さん、きっと餡子屋さんだったんですよ。作りたての餡子を重箱に詰めて、納品に来てくれた。混雑ぶりからして材料もかなり減っていたでしょうし、補充の餡子なら、もらって嬉しい贈り物だったはず!」
「そうですね……補充という観点に気づいたのなら、もう一歩です」
「その反応からするに、わたしまた的外れなこと言いました……?」
 ふたつ目の推論には自信があっただけに残念だ。
 見過ごしていた点があるのだろうと思い直し、熟考してみる。
 と、テーブルの上のたい焼きが目についた。
 紙袋から取り出して、青白い角皿に並べたたい焼きは残り3匹になっていた。清乃さんがひとつ食べて、わたしもふたつ美味しくいただいた。
 甘さ控えめの紫いも餡は、ほくほくと温かく、舌触りも優しかった。
 そういえば、たい焼き6匹セットは毎日五十セット限定とも、カウンター横の張り紙に記されていた。毎日、決まった個数だけ販売をするのであれば、材料もセットの分だけ用意があって然るべきじゃないだろうか。
 それでも、仮に材料切れになってしまったら、その時点で完売宣言を出せばいいはずだ。
 わたしが注文をした時点で六匹セットは好評販売中だった。さらに目前のたい焼きにはぎっしりと餡が入っている。
 念のため、スマホでSNSを調べる。たい焼き屋のアカウントからは期間限定セットの完売報告はない。さらに調べると、写真つきの投稿が見つかる。
〈期間限定セット買えたよ! 友達と食べよーっと!〉
 女子高生らしきアカウントからの投稿は、五分前に投稿されたばかりだった。
 やはり完売はしていない。となると、重箱に入れて餡子を納品しにやってきた、という推理は外れなのだろう。
「ええっと……じゃあ、重箱の中身って……?」
 考え込むうちに、昼食の時間は過ぎていった。
 たい焼きが冷めてしまうのはもったいないので、温かいうちに平らげるが、白餡とカスタードの味を堪能することはできなかった。ひとつ考え事があると、思考力をすべて持っていかれて、手も口もぼんやりしたまま動かしてしまうからだ。
 答えを出せず黙々と食べていると、清乃さんに袖を引かれた。
 ほのかに甘い香りがしてから、至近距離で耳打ちをされたことに気づいた。
「仕事が終わったら、たい焼き屋まで行きましょうか」

 店じまいをしてから、ふたりで街へと繰り出す。
 駅の北口方面へ進み、吉祥寺パルコが建つ平和通りまで歩くと視界の先に目的地が見えてきた。
 ハーモニカ横丁。入り組んだ路地に細い間口の商店が立ち並ぶさまが楽器のハーモニカの吹き口に似ていることから、その名がついたといわれている。
 昼と夜のふたつの顔をもつ吉祥寺の街において、ハーモニカ横丁は夜の主役だ。昼間は降りていたシャッターが上がり、店先の赤提灯が灯り、のれんの奧からは仕事帰りのビジネスマンたちの談笑が聞こえてくる。
 昭和情緒がほどよく薫る飲み屋街では、ひとりで飲んでも、友達とはしご酒をしても、はたまた偶然知り合った誰かと意気投合して長話をしてもいい。
 そんな気ままな空気が漂う一角に、くだんのたい焼き屋は建っている。
 ただし、居酒屋と違って、夜の営業時間は短い。
 八時前に閉店準備をしている店長さんを見つけるなり、清乃さんは深々と頭を下げた。
「こんばんは、ご無沙汰しております」
「おや。木蓮さんじゃねぇか。相変わらずのべっぴんさんだねえ」
「ご挨拶の時間がとれず、申し訳ありません。ひとりで切り盛りしていた頃はなかなか時間が作れなくて。いまはアルバイトさんが来てくれるようになって、ずいぶん助かってるんですよ」
 ご紹介にあずかり、わたしも挨拶をする。
 話を聞くところによると、清乃さんはたい焼き屋の店長さんとは知り合いだそうだ。
 しばらく世間話に興じてから、清乃さんは「そういえば」と前置きをして重箱の話題を切り出した。わたしからも昼間の出来事について言い添える。と、なぜか店長さんはからりと笑った。
「はは。取り引き現場を見られちまってたか。なら仕方ねえなあ。もうじき、うちに重箱を預けた奴がくるからよ。そいつと会えば謎も解けちまうだろうよ」
 そして、待つこと約五分。
「あっ……! あなたは……!」
 ダイヤ街方面から意外な人物が現れた。
「なんだ。今日は、閉店後まで大盛況なんだな」
 彫りの深い顔立ちから、カウンター越しに重箱を渡していた男性客と同一人物だとすぐにわかった。ただし、昼とは服装が異なる。
 白衣に紫色の袴を合わせ、じゃらじゃらと雪駄の踵を地面に擦って歩くその人は――。
「八幡社の神主さん?」
 サンロード商店街の北に建つ神社の神主さんだ。
 酉の市の祭りで神社に参拝に出かけた時に、見かけたことがある。
 なかなかに印象的なひとだったからだ。無精髭が生えた強面といい、白衣に隠されていてもわかるムキムキの三角筋といい、神主というよりも戦国武者のようなのだ。いっしょにお祭りに出かけた友達が、有名俳優の誰かに似ていると盛り上がっていたのも記憶に新しい。
 たい焼き屋の店長さんは、ダンディな神主さんに臆することなく声をかける。
「昼間はありがとよ。義理堅く駆けつけてくれて助かったぜ」
「構わん。重箱は回収させてもらおうか」
 あいよ、とカウンター越しに重箱を渡していた。神主さんは蓋を開けて中身が空であることを確認すると、懐から紙袋を出し、その中へと丁寧にしまった。
 どうにもお知り合いらしい店長さんと神主さん。そして、そんなふたりを見守る清乃さん。
 状況に理解が追いついていないのは、わたしだけのようだ。慌てて説明を求めると三人は顔を見合わせた。最終的には、事の真相を察知していた清乃さんが話してくれることになった。
「重箱の中に入っていたのは、お賽銭の硬貨ですね?」
 神主さんが渋面のまま頷く。すこし申し訳なさそうな顔をしつつ、清乃さんは続けた。
「きっかけはテレビで『期間限定たい焼き六匹セット』が紹介されたことですね。大反響となり、今日の昼はお客さんも多く、釣り銭が足りなくなってしまっていた。……そうですよね、店長さん?」
「ああ。困ったことに、千円札は増えるが小銭が出ていくばかりでね。けど、うちは俺ひとりだろう? アルバイトも雇ってねえから、仕事中に銀行に駆け込んで両替に行くこともできねえ」
 神主さんは以前から、たい焼き屋の状況を気にかけていたようだ。ひとりで店舗を切り盛りする店長さんの相談に乗る機会も多かったという。
 というのも、甘党の神主さんは、たい焼き屋の常連客でもあったらしい。
「週に一度、日曜には必ず、ここでたい焼きを買うようにしているんだ」
 ……とのこと。
 神主さんの簡潔な言には、すぐに店長さんからのフォローが入った。
「今朝方、開店準備中に釣り銭不足に気づいて、こいつに電話をかけてよ。どうせたい焼きを買いにくるなら……と、ダメ元で釣り銭を用意してきてくれねえか、と頼んだわけよ」
「そこで神主さんが目をつけたのが、神社のお賽銭箱だった――というわけですね」
 清乃さんが尋ねる。と、神主さんは重たい口を開いた。
「そうだ。賽銭箱の中は小銭に偏っていてな。いくら商店街であろうと、大量の硬貨を両替できる施設は限られている。硬貨と紙幣を交換してくれるのなら、銀行である必要性はない」
「ま、利害の一致ってやつかね。うちの紙幣を神社の賽銭で小銭に両替してもらってたのさ。良いタイミングで十円玉と百円玉に替えてもらったおかげで助かったぜ。もとは神様に奉納したモンだから、この件は内密にしてくれよ?」
 昼間、店長さんがこっそり袋に詰めていた茶封筒には、金額分の紙幣が入っていたそうだ。
「でも、なんで重箱なんですか?」
 わたしから尋ねると、店長さんは破顔した。
「はは。それこそたいした理由じゃねえよな? 丈夫で立派で、入れたモノを大量にもち運べるってのもあるが……。八幡社の神主はゲン担ぎが好きらしいからな」
 ニヤニヤ笑いを受けて、神主さんは「たいした意味じゃない」と呟き、ぷいっとそっぽを向いてしまった。
 どういう意味だろう?
 首を傾げていると、清乃さんが「では僭越ながら、私から」とはにかむ。
「本来、重箱に縁起物を仕舞うのは、『幸せを重ねる』という意味。たい焼き屋も神社も和菓子好きのお客様も……みんなの幸せが重なるように。そんな願いだったとしたら、きっと社に祀られた神様もご満足ですよね」

 それからしばらく、期間限定セットの人気に火がつき、たい焼き屋は大繁盛だったそうだ。
 ひょっとすると、幸せ運ぶお重箱のご利益あってのことかもしれない。

表紙

吉祥寺うつわ処
漆芸家・棗芽清乃の事件手帖

  • 著:穂波晴野
  • 装画:丹地陽子
  • 発売日:2023年1月20日
  • 価格:781円(本体710円+税10%)

書店でのご予約はこちらの予約票をご利用ください