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ことのは文庫

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ネコとカレーライス ビリヤニとガンジスの朝焼け ネコとカレーライス ビリヤニとガンジスの朝焼け
ネコとカレーライス スパイスと秘密のしっぽ ネコとカレーライス スパイスと秘密のしっぽ

祝!「カレー・オブ・ザ・イヤー2022 企画部門賞」受賞!!

2022年1月22日の「カレーの日」に、
『ネコとカレーライス スパイスと秘密のしっぽ』が
カレー大學様主催のアワード「カレー・オブ・ザ・イヤー2022」にて、
「企画部門賞」を受賞しました!

小説作品としては初の受賞となる快挙です!

本作を応援してくださった皆様、
カレー大學の皆様、
本当にありがとうございました。

「カレー・オブ・ザ・イヤー2022」
詳細はこちらから

Movie

ネコとカレーライス ビリヤニとガンジスの朝焼け

ネコとカレーライス スパイスと秘密のしっぽ

あらすじ

ネコとカレーライス ビリヤニとガンジスの朝焼け

楽しいという気持ちは
きっといつでも
最強の武器になる。

カレー店「ネコとカレーライス」
ささやかながら運営中の松本と中村。
ある日、スパイス開発の仕事で
中村がインドから、
カレー予備校の後輩たちのサポートで
松本が恩師の坂本から、
それぞれ声をかけられる。期間は約2週間。
その間お店をどうするかと悩む2人の前に、
久々に「不思議な白いネコ」が現れた。
その瞬間、店が大変なことに……!

天から強制的に与えられたような
2週間の休店期間。
インドと東京の2か所に分かれた
彼らの新たな課題は
「僕たちのビリヤニ」を作ること!?

カレー・オブ・ザ・イヤー2022企画部門受賞の
人気作、待望の第2弾!

ビリヤニとは…

ビリヤニ

ビリヤニ。インドといった南アジア地域、中東地域で食べられているスパイスを使った炊き込みご飯。
バスマティライスのふっくらと軽い口当たり。炒めた玉ねぎの香ばしさと甘さに、肉のうま味、そして極めつきのスパイスの薫りが一口ごとに身体に染みていくというくせになる味わいだ。お店に行って皿をだされたとき、ふわっと広がる香気はたまらない。
(本文P51より一部抜粋)

  • ネコとカレーライス スパイスと秘密のしっぽ

    ストーリーを見る

    得意料理はスパイスカレー。
    無職。彼女にフラれたて。
    そんな中途半端な僕・松本優人は、
    ある日ふしぎな「白いネコ」に導かれて、
    10数年ぶりに幼なじみの中村太一に再会。
    二人で、昼間は営業していない
    バーの店舗を借りて、
    半月に一度オープンする
    「間借りカレー店」
    を始めることに。
    初回は大盛況だったものの、
    集客もままならない素人による
    その店の客足は次第に途絶えてしまう。

    「今日が最後かな」

    そう思ったとき、一人の女性が現れた。
    彼女・成宮あおいは
    「自分は『カレー予備校』の生徒だ」
    と名乗り、カレーを食べると
    「趣味でここまで作れるのは凄い」
    と僕らに言った……。

    「趣味ではなく、本気でやりたい」

    カレーの世界の有名人がそろうその予備校に、
    僕と中村は通うことになる。
    自分たちの「本気」をつかみ取るために。
    そして、そこで出会った仲間たちと、
    「究極のミールス」を作り上げるために――。

登場人物

ネコとカレーライス ビリヤニとガンジスの朝焼け

  • 松本優人

    松本まつもと優人ゆうと

    30歳。カレー予備校卒業後、友人の中村と
    カレー専門店「ネコとカレーライス」を
    立ち上げる。
    カレー作りの腕前は上がったが、
    人付き合いベタで接客などは
    中村任せなところもある。
    予備校時代の恩師である
    坂下からの呼びかけで、
    予備校の後輩たちの
    「ビリヤニ研究」を手伝うことに。

  • 中村太一

    中村なかむら太一たいち

    30歳。松本とともに
    「ネコとカレーライス」を運営中。
    相変わらず、カレーもスパイスも大好きだが、
    自分で料理を作ることは決してしない。
    そんな彼に、インドから
    「新たなスパイス開発を手伝ってほしい」
    オファーが届き……!?

  • 築山綾

    築山つきやまあや

    28歳。カレー予備校の
    「ビリヤニ研究会」チームの一人。
    (ちなみにこのチームは、
    誰一人として
    ビリヤニ作りの経験がないらしい)
    スパイスの配合がうまく、
    明るく空気を盛り上げる
    チームのムードメーカー。
    作りたいビリヤニは
    「誰でも簡単に作れるビリヤニ」

  • 岸本大地

    岸本きしもと大地だいち

    25歳。「ビリヤニ研究」チームの一人。
    理系学部の大学院生。
    見つめられたら誰もが戸惑ってしまう
    綺麗な目を持つ器量良し。
    好きなものは学部時代から続く彼女のみ。
    作りたいビリヤニは
    「みんながおいしいと
    言ってくれるビリヤニ」

  • 井上真理

    井上いのうえ真理まり

    26歳。「ビリヤニ研究」チームの一人。
    とても声が小さく人見知りで、
    彼女の言葉はしばらく岸本が
    通訳してみんなに伝えていた。
    ビリヤニと初めて出会ったときの経験から、
    特にライスの炊き方にこだわりがあるらしい。
    作りたいビリヤニは
    「世界にひとつの味のビリヤニ」

  • アンジェリー

    アンジェリー

    22歳。英国生まれ英国育ち。
    現在はインドのバラナシに住む大学四年生。
    実家はゲストハウスを営んでおり、
    たくさんの旅人たちと
    触れ合う生活を送っている。
    中村が手伝いに来た
    スパイス会社の社長の娘でもある。
    インドに着いてすぐの中村を
    食べ歩きに誘うほど、
    この町の食が好き。

  • 白いネコ

    白いネコ

    松本や中村たちの「運命の転換点」に、
    必ず現れる謎のネコ。
    今回、中村がインドに、
    松本が予備校の手伝いに行くことを決定づける
    「2週間の休店期間」を演出(?)した、
    ある意味張本猫。

  • ネコとカレーライス スパイスと秘密のしっぽ

    キャラクターを見る

    • 松本優人

      松本まつもと優人ゆうと

      26歳。現在無職。元外資系保険会社勤務。
      ある日、公園で出会った
      不思議な白いネコに導かれるようにして、
      スパイスカレー作りの道へと進み始める。
      ちょっと優柔不断だけど、
      疑問を疑問のままにして流さない強さもある。

    • 中村太一

      中村なかむら太一たいち

      26歳。食品会社勤務。
      小学生の頃からカレーが大好き。
      モラトリアム中だった松本くんを
      「間借りカレー」店への挑戦に引っ張り込む。
      そんな彼にも、誰にも言わずにいた
      秘密があって……。

    • 成宮あおい

      成宮なるみやあおい

      25歳。お花屋さんに勤めて5年になる。
      アロマの勉強の一環として香辛料への
      理解を深めるため、カレー予備校に入学。
      真面目な勉強家で、彼女のカレーノートを
      見たがるクラスメートは多い。
      「魚の頭」がちょっと、いやかなり苦手。

    • 瀬川成亮

      瀬川せがわ成亮しげあき

      29歳。会計事務所の会計士。
      忘れられないものに再び出会うために、
      スパイスカレーを学び続ける男。
      レーティングサイトを立ち上げるなど、
      カレーに対して常に本気。
      知識は豊富だが妙に鼻につく態度から、
      何かと西野さんに突っかかられる。

    • 西野彩未

      西野にしの彩未あやみ

      28歳。デザイン系の内装会社勤務。
      絵を描くように
      華やかなカレーを作り出す腕を持つ。
      とんでもなくかわいい美少女的な外見とは
      裏腹に、
      さりげなく口が悪い。
      違うと思ったものにははっきりと意見をする、
      しっかりした「芯」の持ち主。

    • 白いネコ

      白いネコ

      松本くんが公園で出会った、
      正体不明の謎のネコ。
      実は、このネコに出会ったことがあるのは、
      彼だけではなくて……!?

書き下ろしSS

ネコとカレーライス スパイスと秘密のしっぽ

これは、シリーズ第1巻『ネコとカレーライス スパイスと秘密のしっぽ』の
クライマックスである
「カレーイベント」終了後から始まる物語。

「このイベントが終わったらね……告るんだ」
最後の課題発表イベントの日に松本くんに
こっそり伝えた言葉を、
西野さんがついに行動に移した、
その結果は……!?

ココでしか読めない
書き下ろしショートストーリー
『西野さんの恋』
はじまりはじまり……♥

書き下ろしSSはこちら

カバーイラストメイキング

ネコとカレーライス ビリヤニとガンジスの朝焼け

【カバーイラストができるまで】

光と澄んだ空気感にあふれる装画を、
今回もご担当くださったのは、
大人気イラストレーターのふすい先生。

――2023年、都内某所で行われた
今回の装画の打合せにて。

「今回は舞台がインドと日本の二か所なので、
どういう風に表現するのがよいのでしょう…」と
悩んでいた担当編集の前で、
すっとタブレットを開いたふすい先生は……。

「前回は、松本くんたちのお店の
『店内』を描きましたけど、
 そういえば、『お店の外』って
どんな感じなんだろうって気になりまして……」
「白いネコがお店を訪れていて、
二人がお店からそれぞれの目的地に向かって
旅立っていく瞬間ってどうでしょう?」

そうして今回も、
素晴らしい世界観の大ラフが描かれていく様子を
動画でもお届けします!

完成イラストがこちら!

  • ネコとカレーライス スパイスと秘密のしっぽ

    イラストメイキングはこちら

    【カバーイラストができるまで】

    『ネコとカレーライス』の美しい装画を、
    ご担当くださったのは、
    大人気イラストレーターのふすい先生。

    ――2021年、都内某所で行われた
    今回の装画の打合せにて。

    「ここに松本くんと中村くんがいて……」
    「ネコが窓の向こうからのぞいていて……」
    「成宮さんたち三人がテーブルにいて、
    窓から光が差し込んできていて……」
    「スパイスのきらきら感が出るといいですよね……」

    という話をしながら、
    その要素がどんどん書き込まれ、
    大ラフが出来上がっていく。
    そんなリアルタイムの様子を、
    今回は動画でお届けします!

    完成イラストがこちら!

    ふすい先生コメント

    『ネコとカレーライス』の読了後の全体のイメージを表しております。
    スパイス香るお洒落な内装且つ緑豊かなカレー屋さんに、
    お祝いの花や所々にドライフラワーやアート作品が飾られています。
    お洒落な西野さん。華やかな成宮さん。少しムスッとしてる瀬川さん。
    3人にカレーを提供している中村くん。そして窓の外には、白猫がいます。
    4人、そして白猫が暖かく見守っているのが、キラキラと光り輝く、
    色鮮やかなスパイスを見つめている松本くん。
    全員が幸せな様子を表したイラストになります。

    藤野ふじの先生コメント

    ふすいさんがすくい上げて下さった彼らの姿に、『皆がここにいる!』と驚きました。
    裏表紙まで続く素晴らしい世界に、何度も見てもうっとりします。

カレーの裏技

本作を読み終えた方の第一声で
いちばん多かったのが
「あー、カレー食べたい!」

ということで、
「カレーのスペシャリスト」の皆様に、
「おうちカレー」を、
かんたんな「プラスワン」で
さらにおいしくする方法を
教えていただきました!

〈裏ワザ1〉

『トマトをプラスで世界が変わる!』

ざく切りにした生トマトを、
少し水分が飛ぶくらいまで炒め、
カレーに加えてひと煮立ち。
トマトの酸味が加わり、
さっぱりといただけます。
(皮は湯剥きしても、炒めながら取るのでも。気にならない方はそのままで!)

教えてくださったのは……
カレー処 三休庵 様
石川県で35年の歴史を持つ名店が復活。
懐かしい独特の薫りと味を食べることが出来るのはここだけ!
(※現在休業中です)

〈裏ワザ2〉

『ちょっと「旨味」を足してみる』

いかの塩辛」のようにアミノ酸の多いものや、
函館のがごめ昆布」など
グルタミン酸の含まれるものを足してみると、
和食でもなじみ深い「旨味」がプラスされます。

ちなみに、バナナリーフは
敷物として使うだけでは
もったいない!
まずはリーフをガスで炙ってやわらかくします。
そしてライスをリーフで包み、
つまようじを刺して固定。
さらに上からラップで包み、
蒸し器や電子レンジで加熱すると……
リーフを開いた時の薫りが最高です!

教えてくださったのは……
小松西町食堂 aniki no curry様
「ミシュランガイド北陸2021特別版」で、
ミシュランプレートに選出された名店。
和の雰囲気の漂うおしゃれな店内で、
スリランカカレーを召し上がれ。

石川県小松市西町69-1
HP:https://anikinocurry-komatsu.com/

〈裏ワザ3〉

『クローブパウダーを使いこなす!』

お皿によそった後に、
熱々のカレーの上に
クローブパウダー」を振りかける。
苦み走った深い香りで、
ぐっと大人の雰囲気に仕上がります。
(クローブはちょっとお値段が張るので、
そこが難点。)

教えてくださったのは……
からかうあ 様
ハワイアンな空気が流れる隠れ家的
スープカレー店。
テイクアウト用の
「野菜たっぷりスパイスキーマカレー」も
おすすめ!

東京都新宿区納戸町16-5
HP:http://kalakaua.fc2web.com/

レビュー

ネコとカレーライス ビリヤニとガンジスの朝焼け

  • ビリヤニとは、そんなバリエーションのある料理だったのか!?
    最近よく聞くけれど、よく知らない料理第一位・ビリヤニ(個人の感想です)。
    スパイス次第で、味が変わっていく様子は、人間のチームや組織のようで。
    松本の「自分はこのままでいいんだろうか?」という不安は、働くすべての人が共感できる。
    前作に続き、食欲をそそるなぁ~。ビリヤニ食べてみたくなりました。

    書店関係者様

  • ページをめくる度にフワッと薫ってきそうなスパイスと美味しそうなビリヤニが頭から離れません!!
    特別だった事がいつのまにか当たり前の日常になる。
    それも悪いことじゃないけれど、大事なことは何だったのか、大切にしたいものはどれだったのか?
    そんな事を思い出させてくれました。
    『好き』な気持ちが仲間を呼び、人を成長させる。
    好きなものともう一度向き合うきっかけになる1冊。

    書店関係者様

  • 今回もスパイスの香りが漂ってきそうな美味しいものばかりでお腹が鳴りそうです。
    インドに向かった中村さん。そこでお世話になるアンジェリーナの勘違いな恋の行方が爽やかな結末で微笑ましかったです。猫のキャラメルも恋のお手伝いでかわいい。
    このお話に登場する人たちは、美味しいものを作るのが好きで、でも気負わす自由でそこが読んでいて気持ちがいいです。
    発想ものびやかで楽しい。
    美味しいものを食べて笑顔になれるのはとても幸せなこと。
    「ネコとカレーライス」のお店では笑顔がどんどん増えていきそうですね。
    ビリヤニ食べたいなぁ

    書店関係者様

  • 飲食店が2週間の休業を余儀なくされることは死活問題!
    だけど共同経営者のひとり中村はスパイスを極めるべく旅立ち、もうひとりの松本は母校のカレー専門学校の短期講師の仕事を得るという、逆境を好機に向かわせる幸運。
    そんなふたりがそれぞれに紆余曲折を経て再びタッグを組んだら、最高のビリヤニが出来上がることは想像に難くなく、実際に店舗があるのならぜひに食してみたいと思わずにはいられない!

    図書館関係者

  • ネコとカレーライス スパイスと秘密のしっぽ

    レビューはこちら

    • 仕事をやめた。彼女と別れた。生き方を模索中の主人公が迷い、
      悩み、失敗しながらも一生懸命に向き合ったのはスパイスカレー。
      好きというところから始まるものはこんなにも人を成長させてくれるものなのか。
      夢への情熱を燃やす姿はとても生き生きしていて、
      読んでいるこちらの気持ちも前向きにさせてくれます。
      個性的な登場人物がスパイスのように混ざりあうことで、
      個々では出せない刺激的かつ味わい深いまさにスパイスカレーのような物語でした。
      スパイスカレーのリアルな描写に、味を想像してワクワク。。。あーーーお腹すいた。

      未来屋書店 宇品店 山道ゆう子様

    • まず読後に思ったのは、カレー食べたい!
      これしかないです。
      色々出てきて、味を想像して、こんなのかなぁ?と思い
      ワクワクしながら読みました。
      タイトルから、ネコがどう絡むのかな?と不思議だったのですが、読んで納得しました。
      青春物語とありましたが、私の中では成長物語でした。
      楽しかったです。

      因みに、翌日の晩御飯がカレーだったのは、いうまでもありません。

      宮脇書店 境港店 林雅子様

    • 後押しするのはスパイスの香りとネコキック(もどき?)?
      会社を辞め彼女にフラれた松本は公園で少し不思議なネコと出会う。
      そしてさらに小学時代の知人と再会し新たな扉が開かれていく……。
      様々な刺激的な香りにあふれ、空腹をさらに増すかのようです。また個性的な
      仲間と出会い師ともいえる人物と出会い様々な刺激を受けながら
      流されがちだった主人公が少しずつ主体性を持ち成長していく姿は、さまざまなスパイスを加え出来上がるスパイスカレーと同じのようです。
      番外編も付け合わせのようで味わいをプラスします。
      元気な時、落ち込んだ時、楽しい時、哀しい時とさまざまな時に読むと、さまざまな読了感が得られるような「味変」ならぬ「読了変」も得られるような小説。

      明林堂書店 南宮崎店 河野邦広様

ネコとカレーライス ビリヤニとガンジスの朝焼け

表紙
  • 著:藤野ふじの
  • 装画:ふすい
  • 発売日:2024年1月19日
  • 価格:781円(本体710円+税10%)

ネコとカレーライス スパイスと秘密のしっぽ

表紙
  • 著:藤野ふじの
  • 装画:ふすい
  • 発売日:2021年6月18日
  • 価格:759円(本体690円+税10%)

書店でのご予約はこちらの予約票をご利用ください

ネコとカレーライス ビリヤニとガンジスの朝焼け

書店でのご予約はこちらの予約票をご利用ください

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